不用品続出で更に話題になったアベノマスク。
発注先がマスク取り扱い経験のない商社やOEM企業であることも、物議を醸し出しています。
なぜ、商社発注だったのでしょうか。
また、不良品マスクが生産されることとなった裏話についてご紹介していきましょう。
マスクを取り扱い経験がない会社が4社がアベノマスクを受注したのはなぜ?
アベノマスクを受注した大手企業は、「興和」「伊藤忠商事」「マツオカコーポレーション」。
「興和」「伊藤忠商事」はともに商社。
自社で製造をして販売しているわけではありません。
「マツオカコーポレーション」は、 広島県福山市に本社を構える、あらゆる縫製に対応可能な技術力を持つOEM形態の総合アパレルメーカーです。
しかしながら、「マツオカコーポレーション」も「伊藤忠商事」もマスクを取り扱ったことはありません。
唯一「興和」だけがマスク販売を以前から行っていました。
さらに、「ユースビオ」「シマトレーディング」はブローカーで、マスク取り扱い経験はありませんでした。
受注業者5社のうち4社はマスク取り扱い経験のない会社。
そんなマスク取り扱い経験のない会社が何故、アベノマスクを受注刷ることとなったのでしょうか。
それは、安いコストと大量発注の両方をクリアしようとすると、商社やOEM形態の企業しか対応出来なかったことにあります。
政府の求めるマスクは布製。コストも1枚126円とかなり抑えているものとなります。
コストの低いマスクを製造するには人件費の高い日本では、不可能です。
また、大量のマスクを生産するには大量の布を確保できる資金力がないと購入して販売するまでの投資が必要なので難しいのが現状です。
素材の大量購入が出来、人件費の安い国にツールを開ける商社が名乗りをあげたわけです。
「マスク」こそ手掛けていなくても、「伊藤忠商事」は総合商社。
他の商品で人件費の低い国で買付たり、製造販売しているので、マスク取り扱い経験がなくても生産ルートの確保はしやすかったのでしょう。
跡から公表された「ユースビオ」「シマトレーディング」は無名のブローカ。
倒産しない政府からの発注は資金力がなくても、100%リリースがあるので、投資に関して相当な無理をしてやってのけたのではないでしょうか。
本来は、小規模会社が大量の布を購入して在庫を抱えて製品を作るということは、布売買の最小数が少量では行えず、大量購入をして、生産するので、売れ方によって相当な負債となってしまう可能性があるんです。
政府からの依頼には売れ方というリスクはありません。
そういう意味では、「ユースビオ」にとっては、願ってもないチャンスとなったわけです。
不良品続出したマスク製造元の実態
不良品マスクがどの会社のマスクに含まれていたのかという情報は公表されていません。
製造された国は、ベトナム、、ミャンマー、中国という報道はされています。
こうした人件費の安い国々の衛生管理が行き届いているものだったのかが、焦点となります。
商社は、それぞれの国にコネクションがあり、製造ルートを相談する交渉は、実際に現地に行って行うこともあります。
この、コロナの渦の最中、帰国しなかった海外駐在員の社員さんが、足を運んで衛生状態まで念入りに確認刷ることが出来たのでしょうか。
たとえ、抗菌生地を他から仕入れて、ベトナム、ミャンマーや中国で製造したとしても衛生的に製造が可能になるとは限りあせん。
製法する従業員の手が清潔な水で洗浄されていないといけません。
現地で紡績をされているのであれば、紡績には大量の清潔な水が必要となってきます。
我々がベトナムやミャンマーや中国を旅をしたときに、生水を平然とのむことができるでしょうか。
安心して飲めない水で紡績された布が清潔であるとはとてもいい難いものです。
また、虫が製造工場で飛び交うようなことがあっては、衛生管理が充実しているとは言えません。
商社の書面上のやり取り、工場内のほんと一部のピンポイント視察、そのような粗いきめの仕事が、アベノマスクの不良品の生産につながったのではないでしょうか。
日本制のマスクはとても清潔
日本の紡績技術は、世界でも軍を抜いて、進化しています。
日本でも紡績に力を入れていたり、有名な町は多数有りいますが、例えば、兵庫県西脇市も紡績で有名な町で老舗といわれる企業がいくつかあります。
その、西脇市で何故、紡績で有名になったのでしょうか。
それは、飲水としても評価の高い水があり、その水で紡績を行っていることにあります。
飲んでもとても美味しい水で紡績をしているからこそ、技術と一緒になって発展してきたのです。
子供から大人まで、敏感肌の方も含めてマスクは必要になります。
全ての国民が安心して付けられるマスクが衛生管理の行き届いた施設で製造されていることは第一条件なのではないでしょうか。
見えなければOK?アベノマスクの不良品
47万枚配布された妊婦用マスクのうち4万6934件のマスクから不良品が確認されました。
1割といえば、それほど多くない数字のように感じますが4万枚を超えるマスクに不良品がみつかるとは、そもそも、製造ラインに衛生管理が行き届いていなかったと考えざるを得ません。
口を覆うマスク。そこから、息を刷る私達。
そんな衛生管理の行き届いていないマスクをしても大丈夫なのかという疑問に苛まれてなりません。
ホントに、マスク配布は必要?
アベノマスクの受注先がなぜ、マスク取り扱い経験の無い商社であったのか、また、不良品マスクが続出してしまった、生産地の裏事情についてご紹介してきました。
NEWSポストセブンでは【政府が配布する「アベノマスク2枚」、あなたは使う? 使わない?】と題する緊急アンケートを行い(4月10日~13日投票)、男女1994人(男女比は6対4)から回答を得た。その結果、「使う」と答えた人はわずか24.1%にとどまり、「使わない」と答えた人は75.9%に上った。
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75%程度の国民がアベノマスクを使わないというアンケート結果もでている状況で、果たしてまだ、アベノマスクは配布する必要があるのでしょうか。
予算の内訳ですら、不透明なアベノマスク。
マスクの予算とされる446億をもっと有効に使える方法を考えていってほしいと思えて仕方ありません。
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