あなたも片頭痛お持ちですか?!
ストレスや寝不足で頭が痛いとき、本当は何もしたくなくなりますが、仕事中だったり、対人関係で大事な場面だったり、我慢し、常に痛みと戦いながら日々をすごす・・・。
片頭痛持ちの方は、原因が何なのかを考えることさえ嫌になったりするのではないでしょうか。
そんなお悩みの方必見?!
「デパ地下頭痛」ってどうゆうこと?!
NHK総合テレビ「ガッテン!」で紹介された超以外な衝撃の原因をご紹介します。
ガッテン!で紹介された頭痛の原因とは?
片頭痛の特徴

頭が脈打つようにズキズキと痛む病気、それが片頭痛です。
日常生活に影響を与えるほどの片頭痛で悩む国内患者数は1000万人以上を超えると推測されるそうです。
同じ頭痛でも「緊張型頭痛」というものもあり、頭全体を締め付ける痛みが特徴です。
「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類が「慢性頭痛」と言われる頭痛です。
緊張型頭痛の原因は主に、肩こりや同じ姿勢などの筋肉の緊張で引き起こる場合が多いのですが、片頭痛の場合は、ストレスや食べ物など原因が多すぎるため、あなたの片頭痛はこれが原因です、と特定するのは難しいと言われています。
片頭痛の原因にあげられるものは?
チョコ?ナッツ?食べ物も関係してるの?
2010年デンマークが発表した論文に片頭痛の原因がたくさん書かれていました。
上記5位まではなんとなくみなさんも想像できる要因かもしれませんが、ゲストのみなさんも6位以下の原因に驚いていました。
1位 ストレス後(70%)
2位 まぶしい光(61%)
3位 感情の影響(59%)
4位 ストレス中(58%)
5位 睡眠不足・睡眠過多(57%)
さらに6位以下となると・・・
チョコレート、グレープフルーツ・天気の変化・赤ワイン・ソーセージ・ミックスナッツ・香水(におい)など

6位以下の原因に、こまかい食べ物の種類や、においがあることに驚きますよね。
例えば、ワインやソーセージには血管を拡張させる物質が含まれており、たくさん食べすぎると脳の血管が一気に拡張します。
すると血管周りの神経から遠征物質が放出され、頭がズキズキと痛む頭痛となるのです。
一方、ストレス状態・睡眠不足では血管が一時的に収縮され、その血管が戻ろうと拡張する際に痛みが引き起こるのです。
デパ地下頭痛の謎
超以外な片頭痛の原因「まぶしい光」
片頭痛の原因は少なくとも40種類以上あると言われていますが、論文で発表されたランキングの中でも、とても身近で、片頭痛の原因と気付きにくいものが2位の「まぶしい光」。
デパートの化粧品売場に行ったあと、強い頭痛に悩まされる女性も多いのではないでしょうか。
今回のガッテン!ではその他の場所、映画館でもひどい頭痛が起きるという方がインタビューされていました。

人によっては、化粧品売場や映画館だけじゃなく、家電量販店の明るい光や、太陽光でも片頭痛を引き起こす事があるのです。
これが俗に言う「デパ地下頭痛」と言われるものですね。
人間の目の奥の細胞が関係している?!
人間の目の奥には「内因性光感受性網膜神経節細胞」と難しい名前のつく細胞があります。
海外の論文だとこの細胞は「第3の目」とも言われています。
この細胞は、人間が生きていく上で欠かせない細胞なのです。

バースタイン教授の実験
なぜ明るい光で片頭痛が起こるのかが分かれば、適切な治療ができると考えたバースタイン教授が、片頭痛持ちの被験者20人をひとつの部屋に集め、実験を試みました。
条件①
被験者の頭痛が起こったあと部屋を暗する。
この場合の痛みの度合いを0から10の数字で評価したところ、平均は6.2(最大10)でした。
条件②
被験者の頭痛が起こったあと部屋を明るいままにする。
別の日に同じ条件で実験を行った結果、評価は平均9.2(最大10)という数字になりました。
ほとんどの人が頭痛が収まらないという結果でした。
この被験者20名の共通点
なんと被験者20名は全員全盲の方だったのです。
目が見えない方は、網膜の「見る」細胞機能は低下しており、「見る」ことができない。
しかし、それでも光の変化がわかるということは、先程紹介した「第3の目」が働き、光を感じているということになります。
つまり「第3の目」は「見る」とは別の、「光を感知する」センサーの役割を持っていることがわかります。
光を感知すると脳に刺激がいき、人間を活動モードにします。そのとき、全身に血液を送るため、血管が拡張するのです。
「第3の目」が過剰反応してしまった場合、脳の血液がさらに増加。
血管のとりまく神経から炎症物質が増加し、頭痛につながってしまうのです。
この実験の結果、「光」が頭痛と同関係しているのかがわかりました。
なぜ光に反応して片頭痛になってしまうのか
さて、「内因性光感受性網膜神経細胞」は誰しもが持つものなのに、片頭痛とそうでない人がいるのはなぜでしょう。
それは、この細胞が過敏になっている人と過敏になっていない人がいるからです。
片頭痛がある人とない人とでは、同じ光を目に当てたときの瞳孔の収縮にかなりの差があります。
さらにその当てた光を消した後も、片頭痛がある方は瞳孔の大きさは、元の大きさに戻るまでに時間がかかってしまうのです。
第3の目や脳が、光に過敏になっていると言われています。
ガッテン!で紹介された対策
光が原因の場合の対策方法
光というのは我々にとって身近すぎて、日常に常に浴びるものです。
ストレスや食事は自分でコントロールできますが、「光」となるとなかなかコントロールできません。
光で頭痛が悪化する方は光を抑えるため、サングラスを使用するのも対応策のひとつとなります。
最近は透明なサングラスもありますが、やはり色付きのほうが効果はあるそうです。

部屋の中での片頭痛対策としては照明を変えることも提案されています。
白い光よりもオレンジ系の電球色に変えることがおすすめです。
さらに光が反射しにくいベージュ系の家具にすればより抑えられます。
近年問題になっているスマホの光でも頭痛になる場合があるので、画面を暗めに設定することが推奨されます。
夜寝る2時間前にスマホをやめることが理想とされていますが、難しい場合は寝室にスマホを置かない、という対策をしたほうがいいかもしれません。
頭痛の原因を知るために
日本頭痛学会の「頭痛ダイアリー」というものがあります。

このノートに、頭痛があった日にその程度や頭痛が起きた前後の行動などを記録することで、頭痛の原因を見つける手助けになるかもしれません。
頭痛の専門医がいらっしゃる病院で無料で配布される場合があります。
さらに今回紹介した「ガッテン!」の公式HPでダウンロードできるそうです。
「頭痛持ちだから・・・」と我慢せずに、しっかり向き合って対策を行えば、症状が良くなっていくかもしれませんので、諦めずにまずできることから試してみましょう。
まとめ
日々悩まされる片頭痛の原因についてガッテン!で特に詳しく紹介されたのが意外にも「まぶしい光」だったことがまず驚きでしたね。
サングラスを使用したり、照明を変えることで少しでも片頭痛がやわらげば、日々が過ごしやすくなっていく筈です。
研究は何年も前から行われているそうですが、実験のおかげで「光」が原因だとつきとめることができ、治療・対策ができるようになりました。
論文にある通り、片頭痛の原因はたくさんあります。
片頭痛をもっている方ににとっては、何が原因かわからない、と悩む方もいらっしゃると思います。
少しでも原因がわかれば、対策・治療もわかっていきます。
ご紹介した「頭痛ダイアリー」などをフル活用してご自身の頭痛の原因に合った対策を行ってください。
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