開催自体が危ぶまれていましたが、1年の延期を経て解散された東京オリンピックが無事閉幕を迎えました。
蓋を開けてみれば、日本はメダルラッシュ!
アスリートたちの活躍は日本中を熱くさせてくれましたね。
東京オリンピックは8月8日にフィナーレを迎えましたが、「マリオ」「任天堂」が開会式・閉会式に登場しなかったことについて、疑問の声が上がっています。
リオ五輪の閉会式の演出に使われたのになぜなのか?
特に開会式の入場行進については「ゲーム音楽のメドレー」であったのに、マリオどころか任天堂のゲームの曲が1曲もなかったのです。
これは疑問に思いますよね。
オリンピックの開会式・閉会式を振り返りながら、任天堂とオリンピックの関係を調べてみました。
東京オリンピック閉会式でマリオがいなかった理由は?

リオ五輪の閉会式では、阿部前首相がマリオの格好をして登場するなど、大変話題となりました。
東京オリンピックでも、当然マリオが出てくると思っていた人は多いはずです。
開会式・閉会式でも本来は任天堂による演出の予定があったが、任天堂が辞退したという話があるのです。
ことの発端は、本来であれば東京オリンピックの開会式・閉会式の演出を担当するはずだった「MIKIKOチーム」の解散に原因があります。
後任に選ばれたのが「電通」の佐々木宏氏。
その介入によって「MIKIKO案」の原型は残されず、その際に任天堂も撤退したのが真相です。
【東京オリンピック開会式】執行責任者交代劇

2021年3月26日、MIKIKOさんは公式Twitterでこのような投稿をしています。
いろいろな憶測が飛び交いましたが、知らない間に自分の案ではなくなっていたこと、疑問を持ちながら参加できないと悩んだ末での辞任だったのですね。
後任の佐々木宏氏も、不適切発言により2021年3月に辞任しています。
オリンピックと任天堂の関係

リオ五輪の閉会式の演出だけでなく、任天堂はオリンピックと深い関わり合いがあります。
任天堂は2019年11月1日、「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」というゲームを発売しています。
リオやロンドンなど夏季オリンピックだけでなく、ソチやバンクーバーなど冬季オリンピックについても「マリオ&ソニック」としてオリンピック関連のゲームを毎回販売しているのです。
もちろん今回の東京オリンピックも、本来であれば協力体制であったはずです。
【東京オリンピックの開会式・閉会式】本来予定されていた演出は?

MIKIKOさんは解任される直前、IOC側に開会式案をプレゼンし、絶賛されています。
多くの関係者が『MIKIKO氏の案は素晴らしかったのに』と惜しんでいるほど。
どのような案だったのでしょうか?
【東京オリンピックの開会式】本来予定されていた演出は?
会場を一台の赤いバイクが颯爽と駆け抜けるシーンで幕を開ける。漫画家・大友克洋氏が2020年東京五輪を“予言”した作品として話題となった『AKIRA』の主人公が乗っているバイクだ。プロジェクションマッピングを駆使し、東京の街が次々と浮かび上がっていく。三浦大知、菅原小春ら世界に名立たるダンサーが花を添え、会場には大友氏が描き下ろした『2020年のネオ東京』が映し出される。 1964年の東京大会を映像で振り返ったのち、「READY?」と合図を送るのは、渡辺直美。過去から現代へと誘う役割だ。女性ダンサーたちが、ひとりでに走る光る球と呼吸をあわせて舞う。世界大陸をかたどったステージの間を、各国のアスリートたちが行進。各種競技の紹介は、スーパーマリオなどのキャラクターのCGが盛り上げていく。
文春オンラインより
このように、当初であればマリオの登場が予定されていました。
マリオのキャラクターが行う競技の紹介は見てみたかったですね。
1964年の東京オリンピックと現代をつなぐようなかっこいい演出ですが、残念ながら幻の企画となっていました。
【東京オリンピックの開会式・閉会式】実際の演出は?

直前に担当者の辞任や解任が相次いだためか、開会式や閉会式の演出には不自然さを感じるものもありました。
開会式の入場については、ゲームの音楽が19曲も使われていたにも関わらず、任天堂から販売されているゲームの曲が1曲もなかったのです。
任天堂のゲーム音楽が1曲もなかったことについては、疑問に思った方が非常に多いですね。
MIKIKOさんの案では、入場曲にも『ゼルダの伝説』『スーパーマリオブラザーズ』『星のカービィ』『ポケットモンスター』など、任天堂のゲームの楽曲が使われる予定でした。
SNS上でも、任天堂が関わった演出が見たかった、と本来予定されていた開会式・閉会式を惜しむ声が多数寄せられています。
東京オリンピックの開会式・閉会式にマリオがいなかったのはなぜ!? まとめ
開会式、閉会式ともに印象に残る演出、素晴らしい演出がありました。
しかし、どうしても直前の相次ぐ辞任などが取り沙汰されてしまい残念な印象になってしまいました。
サブカルチャーと日本伝統の混在する演出も日本らしくてよかったのですが、『2020年のネオ東京』やマリオのキャラによる協議説明は楽しいものになったはずです。
幻の案となってしまったのが悔やまれますね。
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