東京オリンピックで多数のメダルを獲得した日本ですが、メダリストに贈られる”報奨金”がいくらなのかとオリンピック終了とともに話題になっています。
野球、女子バスケットボールという団体競技において日本代表チームは悲願のメダル獲得を実現し、大きな話題となっています。
団体競技でも個人競技メダリスト同様に報奨金は贈られるのでしょうか?
報奨金には税金が発生するのでしょうか?
気になる報奨金について大調査しましたのでご覧くださいませ!
東京オリンピック日本選手メダリストの報奨金はいったいいくらなんだ!?

コロナ禍で行われた東京オリンピックで日本選手が獲得したメダルは金27,銀14、銅17、合計58個となり、史上最多を記録しました。
日本オリンピック委員会(JOC)はコロナ禍で、財政状況は決して余裕があるわけではないですが、規定通りの金額が支給されることが決まりました。
気になるその報奨金の金額は以下のとおりです。
金メダル | 500万円 |
銀メダル | 200万円 |
銅メダル | 100万円 |
史上最多の58個のメダルを獲得した日本の報奨金の合計額は4億円を超える計算となり、史上最多の支給額となります。
なかには複数のメダルを獲得した選手もいて、獲得したメダルの色と数に応じて報奨金が支給されることになっています。
では団体競技でメダルを獲得した場合は報奨金はどれだけ支給されるのでしょうか?
野球とバスケットボールについて調べましたので見ていきましょう。
大注目の団体競技 ”野球” 侍ジャパンは悲願の金メダルを獲得! JOCからのほかにも報奨金が!?

団体競技の中でも最も注目されていたのが3大会ぶりに実施となった野球競技です。
前回の北京ではオールプロの選抜で代表チームを結成し、まさかの4位とメダルなしに終わった屈辱を晴らすべく、東京オリンピックにおいてもオールプロチームで金メダル獲得を目指していました。
金メダルを獲って当たり前と言われ、過度の重圧がのしかかる重い空気のなか、侍ジャパンは無傷の4連勝で決勝戦に進出し、野球大国アメリカを2-0の完封で破り、見事悲願の金メダルを獲得しました。
金メダル獲得によりJOCより侍ジャパンに報奨金として500万円が支給されることになりました。
しかし、東京オリンピックでは野球競技に対して特別ボーナスが用意されていたのです!
侍ジャパンの選手、首脳陣は全員が1000万円の報奨金をゲット!
JOCが支給する500万円とは別に、特別ボーナス500万円が支給されることが、オリンピックが始まる前に決定していたのでした。
この特別ボーナスは、侍ジャパン事業を手掛けるNPBエンターブライズが用意することになっています。
日本野球機構と、同機構に所属するプロ野球全12球団が共同で出資して、2014年11月に設立された、侍ジャパンに関するグッズ販売やテレビ放映権管理などを行う会社。
【詳細はコチラ】
報奨金とは別に出場手当も支給されるため、実際には1000万円以上の金額となるようです。
オールプロ選手の侍ジャパンのなかでも若い選手やルーキーもいますので、そういった選手にとっては大きな金額になると思われます。
侍ジャパンの金メダル決定で、ファンの間でも報奨金について話題になっています。
団体競技 女子バスケットボール日本代表の銀メダル獲得で報奨金は一体どうなる?

東京オリンピックにおいて、バスケットボール女子日本代表チームは快進撃をつづけ、史上初のメダルとなる銀メダルを獲得しました!
1976年のモントリオールオリンピックでの5位が過去の最高順位だったので、歴史的な快挙だったのです!
女子バスケットボール日本代表 歴代オリンピック成績一覧

女子バスケットボール史上初のメダル獲得に日本中が沸き立ちました!
気になる報奨金の金額はいくらだったのでしょうか!?
女子バスケットボール日本代表、銀メダルの報奨金は500万円!

大会が始まる前の規定では、JOCの報奨金の他に日本バスケットボール協会が報奨金を支給することが決まっていました。
その金額は、金500万円、銀300万円、銅100万円というものでした。
世界ランキング10位の日本は準々決勝で同6位のベルギー、準決勝で同5位のフランス、格上のチームを破って史上初の決勝進出を果たす歴史的な快進撃でした。
決勝では絶対王者のアメリカに敗れたものの、オリンピック史上初のメダルとなる銀メダルを獲得したのです。
決勝戦が始まる前に、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は「金メダルを獲ったら理事会に掛け合って上乗せしたい」と宣言していました。

金メダルを懸けた歴史的一戦に向け“ニンジン”がぶら下げられている。日本協会の報奨金規定では金500万円、銀300万円、銅100万円だが、開幕前に三屋裕子会長(63)は「金メダルを獲ったら理事会に掛け合って上乗せしたい」と宣言
スポニチより引用
残念ながら決勝でアメリカに敗れたため、日本バスケットボール協会からの上乗せ支給はナシということになりました。
規定通り日本協会からは300万円、JOCから200万円、合計500万円が支給される見通しとなっています。
団体競技であるバスケットボールにおいても野球競技同様に報奨金の500万円はチーム全員に支給されます。
【号外】2021年8月13日 女子バスケットボール日本代表12人の選手に対し、金メダルと同等の報奨金が授与されることに決定!
日本バスケットボール協会が13日に発表したもので、三屋裕子会長の申し出を快諾し、報奨金の上乗せが決定したようです。
当初は、銀メダルの報奨金300万円が授与される予定でしたが、200万円上乗せとなり、金メダル同様の500万円に決定しました。
女子バスケットボール選手の報奨金の合計額は、JOC分の200万円と合わせて700万円と大幅な増額になる事になりました。
また、当初の予定ではスタッフに報奨金支給はなかったのですが、200万円もの報奨金がスタッフに贈られることも合わせて決定しています。
日本バスケットボール協会は13日、東京五輪で銀メダルを獲得した5人制女子の12選手に、金メダルと同等の報奨金500万円を授与すると発表した。
日刊スポーツより引用
女子バスケットボール日本代表史上初のメダルとなる銀メダル獲得という快挙が認められる形となり、SNSでも話題になっているようです。
報奨金に税金は発生するのか?
一般企業では、社員の成果に応じて報奨金が支給されることがあります。
受け取ったことがある人はわかると思いますが、報奨金とはいっても、給料という形で支給されるので、所得税分が差し引かれて支給されます。
オリンピックでメダルを獲得した選手の場合も税金が引かれるのでしょうか?
JOCからの報奨金に関しては非課税!
もともとは課税対象だったオリンピックメダリストへの報奨金ですが、平成21年度の税制改革によって非課税となり、満額受け取ることができるようになっています。
一般に、賞金などは所得税法上「一時所得」に分類され課税対象となりますが、JOCから贈られる報奨金に関しては、所得税法第9条第1項第14号及び平成22年財務省告示第102号において非課税所得に該当することが明記されています。
参議院法制局より引用
各選手が所属する団体や企業から支給される報奨金に関しては”給料”としての支給になるので課税対象になるようです。
あくまでもJOCから支給される報奨金に関してのみ非課税ということですね。
加盟競技団体から支給される報奨金は課税対象になるのですが、どうやら特別規定があるようです。
JOCの報奨金は非課税で、加盟競技団体分もJOCと同額までは非課税になる。
東京新聞webより引用
野球の場合 JOC500万円、NPB500万円と同額なので選手、首脳陣は1000万円満額受け取ることができるお思われます。
女子バスケットボールの場合 JOC200万円、バスケ協会500万円なのでバスケ協会支給分の内300万円が課税対象になるものと思われます。
女子バスケットボール選手は一般的な会社員の給料を受け取っていると思われますので、選手それぞれのお給料に課税対象となる報奨金額の300万円を加えた額が所得税の課税対象になるものと思われます。
所得税は累進課税制度なので、選手によっては税率が大幅に上がってしまうかもしれないですね。
オリンピックでの大活躍が認められてのご褒美として支給される報奨金なのですから、できることなら全部非課税にしてあげてほしいような気もしますね
その他、東京オリンピック団体競技における獲得メダル
野球と女子バスケットボールの他にも、団体競技において日本代表はいくつかのメダルを獲得しました。
金メダルは文句なしの嬉しいメダルですが、銀メダルや銅メダルの場合は場合によっては悔しいメダルでもあります。
とはいうものの、一般人から見ればオリンピックに出場するだけでもすごいことですから、たとえ銅メダルでも本当にすごいことだと思います。その一覧表を作成しましたのであらためて見てみましょう。
東京オリンピック団体競技日本代表の獲得メダル一覧
競技名 | メダルの種類 |
女子ソフトボール | 金 |
フェンシング 男子エペ団体 | 金 |
体操 男子団体 | 銀 |
卓球 女子団体 | 銀 |
柔道 混合団体 | 銀 |
卓球 男子団体 | 銅 |
アーチェリー 男子団体 | 銅 |
これらの競技においても所属団体や企業によって、JOCとは別の報奨金が支給されるケースもあるようです。
五輪フェンシングで金 所属会社が報奨金1億円
朝日新聞デジタルより引用
過去最多のメダルラッシュになった東京五輪。下世話になるが、メダリストがもらう報奨金も気になるところだ。1億円を受け取る選手がいる一方で、競技団体からは1円ももらえない選手がいる。
東京新聞webより引用
JOCから支給される報奨金に関しては、もちろん全員が非課税で全額(金500万円、銀200万円、銅100万円)受け取れることになっています。
野球、女子バスケットボール 注目の団体競技におけるメダル獲得の報奨金 まとめ

今回の調査でわかったことの要点をわかりやすくまとめてみました。
- 報奨金は団体競技のメダリストも個人競技メダリスト同様に一人ひとり支給される
- 金メダルを獲得した侍ジャパンの報奨金は約1000万円
- 銀メダルのバスケットボール女子の報奨金は約500万円の予定だったが、増額となり700万円
- JOCから支給される報奨金に関しては非課税
- 平成21年より前はJOCの報奨金も課税対象だった
歴史的な快挙となった侍ジャパンの金メダル、女子バスケットボールの銀メダル。
侍ジャパンの選手は所属が日本プロ野球球団なので、基本的に年俸が高額ですが、女子バスケットボールの選手はあくまでもアマチュアなので一般企業の会社員と同じような給料です。
バスケットボールファンからは”銀メダルでも上乗せしてやってほしい”との声も上がっていました。
銀メダル獲得の偉業を成し遂げた女子バスケットボールチームに報奨金の上乗せが決定したことは、3年後のパリオリンピックに向けて、大きな励みにもなるでしょうね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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