2022年プロ入り3年目にして完全試合を成し遂げた佐々木朗希投手。
高校2年生の夏頃から既に注目を浴びていて中学時代からその才能にはずば抜けたものがあり
当然のことながら有名高校からの推薦がありました。
しかしながら、その推薦を断って敢えて甲子園出場経験のない地元の大船渡高校へ進学したのには大きな理由がありました。
それは東日本大震災で被災していることが大きく影響しています。
凄まじすぎるあの震災を乗り越えて有名選手になっていく過程の高校進学についてご紹介していきましょう。
無名の大船渡高に進学した佐々木朗希の中学校自体の野球の成績は?
佐々木朗希選手の出身は岩手県 陸前高田市。
大船渡第一中学校軟式野球部で野球をしていた中学時代。
中学時代の成績は、中学3年生の夏・オール気仙でKB東北大会準優勝!
当然のことながら有名高校からの推薦の声掛けあり。
大阪桐蔭高校、履正社高校、花巻東高校など甲子園出場の常連校からの多数のオファーがあり
しかしその誘いを断ってまでなぜ、地元の大船渡高校へ進学したのでしょうか。
有名高校から推薦を断った理由その1
それは彼が小学校4年生の時に経験した
東日本大震災
震災が起こるまでは岩手県陸前高田市にある陸前高田市立高田小学校に通っていました。
震災前に陸前高田市立高田小学校で野球を始めました。
東日本大震災で陸前高田市立高田小学校はとても大きな被害を受けます。
校舎の1階部分は津波に誘われて児童はグランド避難。
その後、校舎の2階に移動。
生徒は全員無事でした。
市外に避難する児童が多く、新学期再開時には児童は25%にまでが減少。
佐々木朗希選手もその市外へ移動した児童の一人です。
震災と津波の怖さを経験したものでしかわからない大きな命の重さを感じていたことでしょう。
大船渡市立猪川小学校へ転向。
高田小学校からは車でも18分かかりる20Kmも離れたところにあります。
その転校した大船渡市立猪川小学校で野球を続けます。
中学校3年生の夏のオール気仙で戦った
「仲間と甲子園に行きたい」
と話し、あえて強豪高校からの推薦を断り地元の岩手県大船渡高校へ進学しました。
さらに、実は佐々木朗希選手はお父さんを津波で亡くされています。
東日本大震災で命の重さ、人のつながり、友人との別れ・・・
こういった一言では言い表せない思いが地元への進学を決断させたのです。
今まで一緒に歩んできた地元のみんなと同じ高校へ通って甲子園を目指したい。
そして震災という大変な経験をした佐々木朗希選手は地元岩手県の学校で活躍することで岩手県を盛り上げて行きたいという強い意志を貫きました。
地元の高校へ進学するという決断は心に響くものがあります。
有名高校から推薦を断っ第2の理由
2つ目の理由は、常に佐々木朗希選手の側にいて大きな存在だった
兄・琉希さんの存在
お兄さんの存在も大きかったのです。
家では亡くなった佐々木朗希選手のお父さんのような存在で厳しいお兄さん
また、野球につても大船渡高校で4番を勤めしっかり者のお兄さん。
そのお兄さんに常に追いつき追い越そうというその姿勢で身についた
「負けず嫌いの精神」でお兄さんの背中を追いかける
そんなかたちでお兄さんと同じ高校への進学を決めたのです。
最大の武器と佐々木朗希選手自身が語るその「負けず嫌い」は父親のように厳しく接してくれたお兄さんのおかげだとインタビューに答えています。
野球の才能が飛び抜けている自分を主張するのではなく家族や友達といった周囲を気づかった佐々木朗希選の心遣いと優しさが現れる高校進学の決断だったのです。
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佐々木朗希選手の家族構成は?
お母さん46歳、お兄さんの琉希さん19歳、弟の怜希さんの4人家族。
(2018年11月の時点)
東日本大震災の影響でお父さんを亡くし突然大黒柱がいなくなって4人家族に。
長男の琉希さんには特に厳しく次男、3男には優しかったお父さんの突然の死はまだ小学4年生だった朗希選手の大きな心の空白になってしまったに違いありません。
いなくなってしまったお父さんの分まで家族力を合わせて頑張ってきた佐々木朗希選手なのです。
佐々木朗希選手の無名高校進学の理由まとめ
佐々木朗希選手の東日本大震災における被災の経験から、地元愛や家族愛、地元の仲間たちへの感謝の気持が無名の大船渡高校への進学を決意させました。
被災したものにしかわからない絆・・・そして、なによりも辛さ・・・
その中で、プロ野球を目指し、コツコツと力を付けて、夢を現実にした佐々木朗希選手に感動を覚えます。
さらなるプロ野球界での活躍に期待しましょう!
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