宇宙旅行も現実となりはじめた
今日この頃。
どんどん宇宙の不思議が解明されています。
その中で世界初。
はやぶさ2が小惑星リュウグウに
クレーターを作る衝突実験に成功しました。
小惑星リュウグウに存在するといわれる
重力についてお話していきましょう。
地球の8万分の1の重力ってどのくらい?
リュウグウの重力は地球の8万分の1程度と
算出されました。
重力は存在することはするのです。
でもたった地球の8万分の1。
重力としては0.0078m/s2
ほんのわずかの重力です。
では、ほかの惑星比較してみましょう。
惑星 | 地球との重力比較 | 重力(m/s2) |
地球 | 1 | 9.798 |
リュウグウ | 8万分の1 | 0.0078 |
月 | 6分の1 | 1.62 |
火星 | 3分の1 |
3.711
|
水星 | 4分の1 | 3.70 |
金星 | 90% |
8.87
|
リュウグウの行ったらスーパーマンになれる?
リュウグウにはほんの少しの重力があります。
そんな少しの重力なら
スーパーマンのように空を飛べる?
なんて想像も広がります。
実際はどうなのでしょうか。
リュウグウの引力を考慮する必要があります。
地球の引力とリュウグウの引力を比較してみます。
地球の引力を振り切る脱出速度は毎秒ヤウ11.2Km 。
リュウグウの場合は毎秒3.7cm程度。
リュウグウの赤道付近の遠心力による
加速度はリュウグウの重力による加速度よりも
十分ちいさいのです。
よって、残念ながらスーパーマンにはなれません。
遠心力で飛ばされてしまうこともありません。
スーパーマンにはなれない変わりに「人工惑星」になれます。
というのはリュウグウの上で大きくジャンプすると
脱出速度を簡単に超えられてしまうことができます。
大きくジャンプした場合
リュウグウからロケットのように打ち上がることが出来
そのまま太陽の周りを回ることになるのです。
重力ってどうやって計算できるの?
探査機はやぶさの動力が止まっている状態では
探査機は小惑星の重力に捕まってしまい
小惑星に自由落下するのです。
そこで、落下する速度は初速度と
小惑星の重力の大きさで決まります。
自由落下の状態で小惑星の距離を
測定することで小惑星の重力場が測定出来るのです。
その小惑星までの距離の測定は
LIDAR(Light Detection and Ranging:ライダー)と
いうレーザ光を用いた測距技術で測定できます。
いろいろな技術により小惑星の不思議も
解明されていきます。
小さい重力が宇宙の解明の鍵に?!
リュウグウの重力の小ささをご紹介してきました。
重力が小さいことが実は宇宙の解明の鍵となるのです。
衝突や表層更新に伴って
初速度を持った小さい質量のダスト(塵)が
浮遊知ている可能性があるのです。
重力が大きいと浮遊しません。
そのダストから反射光を
LIDAR(Light Detection and Ranging:ライダー)と
いうレーザ光を用いた測距技術で検出することで
ダスト(塵)の存在を調査出来るのです。
特にはやぶさ2は世界初
衝突によるクレーターを形成に伴い
舞い上がったダスト(塵)を
検出したことでこれからの宇宙の
不思議の解明につながると期待されているのです。
4月5日に成功した
はやぶさ2のクレーター作成実験の
目的について御覧になりたい方は
こちらを御覧ください。
2020年のはやぶさ2の帰還を心待ちにしましょう
電子データーは即時地球で解析することが出来ます。
しかしはやぶさ2が持ち帰るとされている
ダスト(塵)などのアナログデーターは
貴重です。
それらの解明の時を期待して待ちましょう!
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