マスターズ制覇を成し遂げた松山英樹選手。
日本人としても初となりますが、アジア勢としても初制覇という快挙。
すばらしい活躍を見せてくれました。
そんな松山選手の優勝スピーチについて
「なぜ日本語だったのか?」
と疑問の声が上がっています。
優勝スピーチが日本語だったため、松山選手は英語が苦手なのではないか?
と思った方が多いようですね。
松山選手は本当に英語が苦手なのでしょうか?
動画を確認しながら検証していきましょう!
動画で検証!松山英樹は英語が苦手?
松山選手の動画を確認しながら、本当に英語が苦手かどうか徹底検証したいと思います。
今回用意した動画は2つです。
動画で検証!松山選手の英語力 チャットでのコミュニケーション
タイガー・ウッズ選手、ロリー・マキロイ選手、ジェイソン・デイ選手と松山選手の4人がチャットを楽しんでいる動画を、デイ選手がSNS投稿に投稿しています。
マキロイ選手の「グループチャットを始めよう!」の呼びかけで始まったこのグループチャット。
それに対する松山選手の反応は、
Excited to beat you in Japan in October!
「日本であなたに勝つのが楽しみだ!」というかなり挑発的な発言ですが、すぐに
“meet”の間違いだった、と訂正しています。
英語でジョークを交えるなど楽しく会話している様子から、松山選手は問題なく英語でコミュニケーションが取れるように見受けられます。
また、”beat”というと日本人なら音楽のビートが思い浮かんでしまいますが、ネイティブならよく使う表現。
I beat my friend in golf.
で、「私はゴルフで友達に勝ちました。」という意味になります。
「勝つ」を”win”ではなく”beat”で表現するあたり、普段から英語を使っていることが読み取れますね。
動画で検証!松山英樹の英語力 日本語レッスン
続いては、松山選手が実際に英語を話している動画をご紹介。
先ほどと同じメンバーですが、今度は松山選手が3人に日本語の先生をしているのです。
最初の自己紹介は日本語ですが、その後、下のような発言をしています。
I’m can speak English.(僕は英語も話せるよ)
英語が話せる、と松山選手本人が言っていますね。
簡単な英語を使っていますが、こちらの動画でも冗談を交えつつ流暢に会話が成立してます。
動画で検証!松山英樹の英語力 検証の結果は?
検証の結果、松山選手は英語でのコミュニケーションに全く問題がない、ということがわかります。
では、英語が話せるにも関わらす、なぜ通訳をつけているのでしょうか。
例えば野球でも、日本でプレーしている外国人選手の中には、日常会話に問題がなくともインタビューでは通訳をつけている選手がいます。
野球に関するインタビューで間違いがあってはいけないからです。
今回は冗談でしたが、一つ目の動画のように、日常会話であれば”beat”と”meet”を間違えてもごめんねですみます。
しかし、公の場ではそうもいきません。
間違いが許されなかったり、微妙なニュアンスの違いが誤解を招いてしまったりすることもあります。
それを防ぐためにも、メディアに発信する際は通訳をつけている可能性が高いですね。
松山英樹は英語が苦手? マスターズ制覇のスピーチ動画
マスターズを制覇した時のセレモニーの様子をご紹介。
下記のように言葉は少ないですが、優勝の喜びとファンへの感謝を伝えています。
この素晴らしいオーガスタ・ナショナルでここに立てることをうれしく思っています。そして多くのファンのみなさんありがとうございました。サンキュー!
マスターズ制覇のセレモニーより
しかし、英語での発言は、「サンキュー」のみでした。
日本語でのスピーチの後、通訳の方がメディアにしっかりと英語で伝えています。
松山英樹 マスターズ制覇のスピーチ SNSの声
松山選手が日本語でスピーチしたことについて、SNSでは賛否両論の声がありました。
もちろん、あえて日本語でスピーチしてくれてうれしい!という声もあります。
ですがどちらかというと、英語でスピーチして欲しかった、という声が多数派であるような印象を受けました。
最近は、日本人選手が世界で活躍し、流暢な英語で話す姿、たどたどしくても頑張って英語で話す姿が見られます。
もちろん、そういった選手たちの努力は素晴らしいものです。
同い年の石川遼選手もスラスラとした英語でスピーチされますので、何かと比べられてしまうのかもしれませんね。
石川遼選手が英語でインタビューに答えている様子はこちらです。
インタビュアーから英語で質問されて、さほど時間を置かずにスラスラ返答しています。
このレベルを求められてしまうと、海外で活躍するほどんどの日本人選手が「英語が苦手」ということになりかねません。
松山英樹選手は英語が苦手? 通訳はどんな人?

マスターズのスピーチの際に松山選手に寄り添い通訳を行ってるのは、ボブ・ターナー氏。
68歳の米国人男性です。(2021年5月現在)
ターナー氏は通訳だけでなく、松山選手のコーチとマネージャーも兼ねています。
不慣れなアメリカでの生活を支えてくれる、松山選手にとってはかけがえのない人物です。
ターナー氏は、通訳の信念を下記のように語っています。
私はただの通訳ではありません。言葉をそのまま異なる言語に訳しているのではないのです。彼が話していることを聞いて、それが米国人や英語を話す人と同じ気持ちの表現になるよう言い換えているのです。選手の温度感を知り、それに合う言葉を見つけています。そのことに誇りを持っている。ここ(頭)じゃなくてここ(ハート)で仕事をしています。
ニューヨークポストより
ただ日本語に直すだけでなく、選手の気持ちを正しく訳してもらえるなら、自分の英語力でスピーチをするより自分の真意が伝わります。
誤解が広まってしまうこともないでしょう。
選手と心が通じあっていないと正しく気持ちや考えを読み解くことはできませんが、マネージャーとして苦楽を共にしてきたターナー氏なら問題ありませんね。
通訳と聞くと、インタビューの時に横に立ち言葉を翻訳してくれる人、という印象ですが、舞台裏では献身的に選手を支えるなくてはならない存在なのです。
また、松山選手の奥様は、帰国子女で英語が堪能とのこと。
奥様とターナー氏の存在が、異国での生活の支えになっているのでしょう。
松山英樹 英語 動画 まとめ
いかがでしたでしょうか。
松山選手はアメリカにわたって8年ほどたっていますから、さすがに全くしゃべれないということはないですね。
日常では冗談を交えて楽しく会話している様子が見られました。
メジャーリーグで活躍した野茂英雄さんの、
「英語を覚えるためではなく、野球をするためにアメリカに来た。」
という言葉があったように、松山選手もゴルフをするためにアメリカに来たんだ、という思いがあるのでしょう。
英語での発信は、信頼できるパートナーであるターナー氏にお任せしている感じでしょうか。
松山選手はもともとシャイで無口な人物ですので、純粋にゴルフでの活躍を応援したいと思います。
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